アイリッシュ・ウルフハウンド

歴史

アイリッシュ・ウルフハウンドローマ帝国の侵攻以前からアイルランドで見られた古い犬種です。この堂々としたワンちゃんにまつわる逸話は、はるか紀元前200年ごろから残っています。戦闘や狩猟、警備に活躍していましたが、しだいにオオカミ狩りを専門にするようになりました。しかし、ブリテン諸島からオオカミがいなくなってからは、ウルフハウンドの数も減っていきます。1840年代の大飢饉では、この大型犬にも食べ物が与えられず、厳しい時期を過ごしました。19世紀末、ジョージ・グレアム総督がこの犬を古来の形で復活させように力を尽くしました。今日では家庭犬として飼われていますが、ルアコーシングもこなすことができます。

特徴

最も大きい犬種のひとつで、風格ある体は小型のポニーほどもあり、まさに犬の王様といえるでしょう。後脚で立ち上がると、大きいワンちゃんだと2mあまりもの高さに届くのです!たくましさと気品を兼ね備えています。首は長く、尾はわずかにカーブしながら垂れています。くしゃくしゃした硬い毛で、濃いまゆ毛ももじゃもじゃのワイヤー状。毛の色は、グレー、ブリンドル(斑)、赤、白、黒があります。耳は頭に沿って垂れていますが、興奮したときには少し持ち上がります。

飼育のポイント

股関節形成不全に気をつけてください。また、鼓脹症にかかりやすいので、順調に成長させるために、子犬には質のいい食事をあげてください。うまく育てるには、家にも、庭にも、車にも、そして気持ちにも余裕がたっぷり必要です。この犬種は、少し不器用なところがあります。他のペットとの相性はいいのですが、柵のない庭では自分よりも小さい犬を追いかけ回すことがあります。ゆっくり成長するので、2歳になってもまだ子犬のままです。平均寿命は7年から9年です。

性格

優しくて我慢強く、愛らしい性格。飼い主に忠実で、愛情深いワンちゃんです。おおらかで賢く、頼りになります。威厳があり、意志の強さも持っています。本来は番犬ではありませんが、その大柄な体格で役目を果たします。毅然としつつも優しさを込めた訓練によく応えます。