ロシアン・ブルー
紹介文
ロシア帝国の貴族に愛された、気取り屋さん。細身の身体で端正な顔つき、ブルーの被毛は銀色に輝き、高級なビロード布のように分厚く滑らかな手触りです。グリーンの目は、宝石のエメラルドより美しく輝きます。
原産国
北欧
発祥年数
1800年代の頃
歴史
ブルーの毛色の猫は希少なためか、世界各地で大切にされていました。中でもロシアン・ブルーは、ロシア帝国の貴族が愛育していたと伝えられ、そのイメージが名前の由来になるなど、ちょっぴり気高さを感じさせます。ルーツについては諸説さまざまですが、1800年代の中頃に北欧またはロシアで誕生し、やがてイギリスで開花して、1888年にロンドンで開催されたキャット・ショーに出陳された記録が残されています。
その呼び方は、アーケエンジェル、スパニッシュ・ブルー、マルチーズ・ブルー、またはブリティッシュ・ブルーと変化しましたが、イギリスにおいてロシアン・ブルーと名づけられました。アメリカでは、1900年代の初期に血統登録されましたが、その人気が定着したのは1960年代です。現在の日本では、アメリカを超える人気猫になっています。
特徴
エメラルドのような美しいグリーンの目をもつ、ロシア貴族に愛されたブルーの猫。
目の色
グリーン
毛の種類
短毛
毛色
ブルー(青灰色)
毛の特徴
淡いブルー(青灰色)の毛色は、毛先を銀色に染めて、ちょっと離れ気味の目はエメラルドグリーンに輝き、人々を魅了します。毛質は分厚いダブルコート(二重毛)で、高級なビロードの手触りがします。毛色はブルー(青灰色)だけで、毛先が銀色に輝きます。淡い色合いで、むらや縞のないことが大切です。
外観特徴
長い胴体は骨格が細く、脚は長くて華奢に感じ、全体的にしなやかで優美にみえます。端正な顔つきは、横からみると長くて平坦で鼻すじがますっぐ高い。口元には独特の膨らみがあり、微笑んだような「ロシアンスマイル」を感じさせます。
性格
飼い主を信頼するあまり、他人には警戒心が強いシャイな猫が多いようです。
飼主との相性
頭がいいため飼い主を信頼して、愛情を理解する猫といわれます。また、その反面では他人を寄せつけない気性もあります。
飼い方
猫にとっての自由な環境は、部屋の中で飼うことが常識で、放し飼いする無責任な飼育とは異なります。甘やかして自由に育てることは、猫をわがままにする場合もあります。良いこと悪いことのしつけは子猫の時からしてください。
トリミング
定期的にブラッシングしてください。ブラシを選ぶときは、静電気を防ぐために獣毛のブラシをお勧めします。
選び方のポイント
性格についてはいろいろ解釈されますが、警戒心が強いシャイな猫が多いことも事実です。性格の善し悪しは遺伝的なものが大半で、次に育てられた環境が大切です。子猫を選ぶときは、母猫をみるのが一番です。