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セントバーナード

セントバーナード

歴史

セントバーナードスイス・アルプスのサン・ベルナール峠にあるマントン・ホスピスで開発された犬種で、その名は峠の名前に由来しています。祖先は約2000年前にこの地方に持ち込まれたローマのマスチフ犬と考えられています。先祖のローマン・マスチフが土着の犬と交配し、今日のセントバーナードが生まれたのでしょう。セントバーナードはかつて、ホスピス近くの雪の峠で雪崩の際の救助犬として使われていました。このすばらしい救助犬のおかげで2000人以上の人命が救われました。犬たちは迷ったり怪我をしたりした旅人を見つけ出すと、なめてわきに横たわり人の体を温めます。その間にチームの中の1匹がホスピスに知らせに走り、救助隊を連れてくるのです。優れた嗅覚は何mも積もった雪の下から人を探し出すことができます。また嵐や雪崩を予知するとも言われています。これはおそらく人間よりもずっと低い波長の音を聞き分けられる耳のおかげでしょう。セントバーナードには被毛の短い種と長い種の2種類あります。短毛種のほうが寒さに強いため、よくマウンテンドッグとして使われます。長い被毛にはつららができやすいからです。

特徴

たいへん大きい体で、幅広の頭と発達した頬骨、短く太いマズル(鼻口部)をもっています。マズルの付け根から目の間にかけて深いシワがあります。このシワは後頭部にかけて徐々に消えていきます。額にはシワがよっています。耳は垂れ耳で、丸みを帯びた細長い三角形をしています。耳の付け根には突起があります。鼻は大きく色は黒。鼻孔が発達しています。歯はシザーズ・バイト(上歯が下歯にややかぶさるはさみ状の噛み合わせ)かレベル・バイト(上下の歯がぴったりと合わさっている噛み合わせ)ですが、シザーズ・バイトのほうが望ましいとされています。窪んだダークブラウンの目は、前向きに付いています。太い首にはたるみがあります。脚は筋肉質でパワフル。長い尾はふさふさしていて力強く、先がやや上に反っています。長毛種と短毛種があります。ダブルコートの被毛はなめらかで、短毛種の場合は非常に厚みがあります。白に赤、赤に白、ブリンドル(黒い毛に薄茶または灰色の毛がまんべんなく混ざり合っている被毛)に白い斑点が一般的です。胸部、足、鼻の周り、首の周り、または首の斑点、尾の先の色は白とされています。

飼育のポイント

劣悪な血統のセントバーナードは不安になりがちで攻撃的なことがあり、ペットには向きません。信頼できるブリーダー様やペットショップから譲ってもらってください。股関節形成不全には注意が必要です。かかりやすい病気は鼓脹症、腫瘍、心臓疾患です。よだれをたらし、息をぜいぜいさせ、いびきをかく傾向があります。食事を与えすぎないでください。長毛種は短毛種よりこまめなグルーミングが必要です。1日最低1~2kmは散歩させましょう。セントバーナードの成犬は運動を十分にさせれば集合住宅で飼うこともできます。

性格

物静かで威厳たっぷり。従順で非常に献身的であり、忠実です。人を喜ばせようとします。落ち着きがあり、親切で、子供にも辛抱づよく接します。大きな体の犬なので、子犬のうちから人によく慣らすようにしましょう。

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